もくじ
アニポス獣医師の見解は「OK」
ペットが生活する上で快適で安全なものであれば、服を着せるのもOKです。
ペットを室内で飼育する事が一般的になってきた今日、家族の一員として洋服を着せておしゃれを楽しむ飼い主さんも多いと思います。
生活を共にする中で、洋服を着せる事でのメリット、デメリットについて考えてみましょう。
洋服を着せるメリット
1.抜け毛の飛散を防ぎ、被毛を汚れから保護できる
最近では完全な室内飼いが主流になってきています。
人と生活空間を共有する中で、抜け毛の問題は頭を悩ませるひとつだと思いますが、洋服を着せる事であちこちに抜け毛が散らばるのを多少軽減できます。
また、最近ではアレルギー性皮膚炎のペットに対して、掻きむしりを防いだり、アレルゲンとの接触を軽減する目的で、専用の保護服なども開発されています。
2.暑さ、寒さの調節ができる
小型犬や被毛の薄い犬種ではお散歩中の強い日差し、寒さなどから保護する目的で洋服を着せるのも良いと思います。
猛暑の時間帯や寒い日はお散歩は控えるほうがよいですが、それでも排泄などで連れ出すこともあります。そんなときは洋服で寒暖差からカバーしてあげるのもいいですね。
洋服を着せるデメリット
1.ペットのストレスになる場合がある
小さい頃から洋服に慣らしていないペットの場合、いきなり着せ始めようとしても嫌がる場合が多いです。
ご褒美を与えたり褒めたりしながら、短時間から慣らしていく必要があります。
どうしても着るのを嫌がる場合は、無理強いはしないようにしましょう。
2.事故につながる危険がある
洋服のサイズが合っていないと、ペットの動きを妨げたり、引っかかったりして怪我や事故の原因となります。
過度の装飾が施されている場合には、誤って飲み込んでしまう事もあります。
また、目の届かない状態で長時間着せる事は避けた方がいいでしょう。思わぬ行動で破れたりすると危険です。
その他にも、抜け毛が絡んだり、被毛と服が擦れたりする事で毛玉が出来やすくなるため、注意も必要です。
履物は場合による
服と比較すると、靴下や靴は動物がストレスに感じてしまうケースが多く、ファッションとしての使用は微妙かな、と考えています。
夏の熱さ対策としての使用は控えてもらった方が良いです。
ペットは大量の汗はかかないため、暑さに弱く熱中症になりやすいです。
夏の散歩の暑さ対策としては、靴・靴下ではなく早朝お散歩をおすすめします。
逆に推奨されるケースもありますよ!
例えば、椎間板ヘルニアなどによる不全麻痺が認められる場合です。
フローリングなどで足を滑らせたり、アスファルトなどで足先を擦って怪我をすることがありますから、
グリップ力のあるシリコン製の靴下を履かせることで、転倒防止や保護が期待でき、老犬のQOL向上にもつながります。
頭の装飾は短期間の着用にしましょう
トリミングなどの際につけることが多い耳飾りは、つけっぱなしにしていると毛玉になることが多いです。
誤飲の心配もあるので、つけっぱなしにしないなどの注意をして楽しみましょう。
被り物は動物が嫌がることが多いでしょうから、写真撮影などでの一時的な着用がおすすめです。
ただ、ヨークシャーテリアやマルチーズなど一部犬種では、頭の毛が顔にかからないように束ねるのはありですよ!
まとめ
最近ではペットのおしゃれも一般的になってきました。
安全と快適さが確保されていれば、お洋服は、飼い主さんも色々な楽しみ方のできるコンテンツです。
洋服を着せるメリット・デメリットを考慮して、ペットの性格と相談しながらファッションを楽しんで下さいね。
洋服を通じたスキンシップの中で、ペットとの触れ合う時間や会話が増えたり、写真や思い出が増えたり、体の変化に気付けたりすると、ペットライフがより充実すると思います。

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