飼い主さん必見!犬が絶対に食べてはいけない5つの食品とは?

2020年9月10日

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アニー先生

お菓子を食べていたら、ワンちゃんがちょうだいとばかりに目をキラキラ。思わずあげたくなってしまいますよね。でも、人が食べても問題ない食品でも、犬にとって有害な食べ物はたくさんあります。

今回は、犬が食べてはいけない代表的な食品5つをご紹介します。
どうして食べてはいけないのか
万が一食べてしまった場合にはどんな症状になるのか
どれくらいの量を食べてしまうと危険なのか

について、皆さんの大切な家族の一員のために改めて確認していきましょう。

犬が食べてはいけない5つの食品

1.玉ねぎ

危険成分 有機チオ硫酸化合物

生の玉ねぎを犬に食べさせることは無いと思いますが、例えば玉ねぎの入ったシチューや煮物をあげたいと思う方はいるかもしれません。実は、玉ねぎの中毒成分は、加熱しても壊れません。さらに煮汁にも成分が溶け込んでいるので、犬が玉ねぎそのものを食べなくても煮汁を口にしただけで中毒が起きてしまうのです。生の玉ねぎだけに限らず、玉ねぎの入った食べ物は全て気をつけるようにしましょう。
嘔吐や下痢などの消化器症状のほか、重篤な場合には痙攣や震えが起こります。また、約2日程の間を置いてから、ハインツ小体性貧血と呼ばれる貧血も起こしてしまいます。
中毒を起こす量は個体差がありますが、体重1kgあたり5〜30gで症状が出ると言われます。タマネギ1玉が約200gなので、例えば体重4kgのワンちゃんなら、20g。玉ねぎのほんの一欠片でも中毒が出る可能性があり、特に柴犬などの日本犬は感受性が高く、少量でも症状が出るかもしれません。また、ネギやニンニクでもタマネギと同様の中毒症状が認められるため注意が必要です

2.チョコレート

危険成分 メチルキサンチン誘導体

チョコレートを犬にあげてはいけないことは広く知られているかもしれません。でも、意外なお菓子やパンに、カカオや、同じ中毒成分が含まれるココアパウダーが含まれていることはあるものです。
犬がチョコレートを食べてしまった時の症状は、興奮や頻脈、嘔吐や下痢などの消化器症状で、重篤な場合には呼吸困難や不整脈になることもあります。食べた直後から症状が出る場合もありますが、半日以上経ってから症状が出るケースもあるので、注意が必要です。中毒を起こす量は製品に含まれるカカオ含有量によって異なるため、病院につれていく際にはどの商品をどのくらいの量食べたかを正確に伝えることが重要になります。最近は高カカオの商品も販売されているので、気をつけましょう。小型犬の場合にはほんの数粒食べただけでも中毒症状が出る可能性があるので、特に注意が必要です。

3.キシリトール

危険成分 糖アルコール

歯磨き粉やガムなど、口腔ケア製品に使われる甘味料として広く知られているキシリトール。人にとっては虫歯予防となりますが、犬にとっては危険な食品です。
犬がキシリトールを食べてしまうとインスリンの分泌が急増し、摂取後1時間以内という短時間で血糖値が下がってしまいます。低血糖になると体の震えや痙攣発作を起こしたり、急にぐったりします。また、嘔吐や下痢などの消化器症状や、肝障害を引き起こすことも。肝障害は元気がなくなったり、食欲が無くなったり、ひどいと黄疸が見られることがあり、2〜3日後に明らかになります。キシリトール含有量は製品によって異なりますが、少量でも症状が認められたという報告もあることから、例え少量でも注意が必要です。

4.ぶどう

危険成分 不明

意外に思うかもしれませんが、果物のぶどうは犬にとっては大変危険な食品です。腎不全の症状が報告されており、原因となる成分については現在研究が進められています。
腎臓から排泄されるべき毒素が体の中に溜まった尿毒症の症状が出るため、元気や食欲がなくなったり、ぐったりしたり、おしっこが出なくなる場合もあります。小型犬ではぶどうを数粒食べてしまっただけで腎不全を起こしたという報告があるため、たとえ1粒など少量でも注意が必要です。
また、ぶどうを乾燥させより成分が凝縮されたレーズンや、ぶどうジュースでも同じ症状が認められます。レーズンはいろいろな料理や食品に入っていることもあるので、気づかずに与えてしまうことのないよう注意しましょう。もちろんぶどうを原料とするワインも腎不全の原因となりますが、そもそも犬にはアルコールを分解するのに必要な酵素がないので、与えてはいけません。

5.骨つき鶏肉

危険成分 骨

中毒ではありませんが、骨がついた鶏肉を犬に与える場合は注意が必要です。鳥の骨は、体を少しでも軽く空を飛びやすくするよう進化したことで、中が空洞になっています。そのため、熱を加えるとさけるように簡単に割れてしまうのです。割れた骨の尖った先端は犬の胃腸を傷つけてしまう危険があるので、絶対に与えてはいけません。
飼い主さんが気をつけていても、テーブルに置いておいた晩御飯のおかずの唐揚げを盗み食いしてしまったケースや、フライドチキンを食べ終わった後のゴミ箱を漁ってしまったケースなど、予期せぬ誤食が多いのも骨つき鶏肉の特徴です

まとめ

大切なワンちゃんには、辛い目にあってほしくないもの。思わぬ原因から間違って危険な食品を食べてしまわないよう、普段の生活をもう一度ワンちゃん目線で見直してみるのもいいですね。

アニー先生
アニー先生

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