ペットに水はどのくらい与えればいいの?|体重1kgにつき60mlを目安に

2020年6月2日

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くるみ動物病院
桑原慶院長

切らすとまずい?飲みすぎとかあるの?

目安は体重1kgにつき60ml

犬や猫が1日に必要とする水分量の目安は、体重1kgにつき60mlです。つまり、体重5kgのワンちゃんなら300mlの水分が必要になります。この水分量はフード内の水分も含んだ必要量です。水分含有量が少ないドライフードを主食にしているワンちゃんネコちゃんは、飲水にて水分を補う必要がありますが、ウェットフードを主食にしている場合には、フード内に70%程度水分が含まれており、多くの飲水を必要としないかもしれません。いずれにしても、常に新鮮な水を飲水できるようお皿や給水装置に十分な水を準備してあげて下さい。特に暑い時期には、熱中症対策としてどこでも、新鮮な水を飲めるよう準備しておく必要があります。

ミネラルウォーターは要注意

では、どのような「新鮮な水」をあげるのが良いのでしょうか?基本的には、新鮮な水道水をお勧めします。もし水道水に含まれる不純物が気になるなら、浄水器の水をあげてもよいでしょう。ただし、市販の人間が飲むミネラルウォーターをあげるのは要注意です。ミネラルウォーターに含まれるミネラル量が、犬や猫にとっては過剰な摂取となる可能性があります。過剰なミネラル摂取は、膀胱や腎臓の結石につながる場合があるので、できるだけ避けましょう。

お水の飲み過ぎも注意しましょう

ペットが過剰に飲水する場合には、病気が隠れている可能性があります。
飲水量が増加する主な病気は、子宮蓄膿症・腎臓病・内分泌疾患などがあります。
食欲や元気が無ければ、体調不良であることは明らかかもしれませんが、病気の初期段階では、元気や食欲はいつも通りで、飲水量や排尿量だけが多いこともしばしばあります。
飲み過ぎの目安は、
・10キロ未満の犬であれば100ml/kg
・10キロ以上であれば80ml/kg
です。
飲水量が増加している場合には、排尿量も増加していることが一般的なので、自宅で排泄してくれる場合は「尿量の増加」にも注意してあげてください。
具体的には、「ペットシーツに出来る尿のシミの大きさ」や「交換頻度の増加」、ネコちゃんの場合には「トイレ砂の塊が大きくなっていないか」などに注意してください。

どうやって水の量を測ればいい?

「最近、水を飲む量やおしっこの量が増えたな」という実感があったら、まずは飲水量を測定してみましょう。
以下の方法で測定してみてください。
普段お水を入れているお皿や給水器に計量カップで測って、お水を入れてください。翌日、お皿に残っている水を計量し、1日の飲水量を計算します。
例えば、500ml計量してお水を入れ、翌日の同じくらいの時間に100ml残っていれば、24時間で400ml飲水したことになります。
飲水量は日によってバラつきがありますので、元気や食欲が普段どおりであれば、1週間くらい計量し平均値を出すと良いでしょう
計算した1日あたりの飲水量が、体重1kgあたり80mlを超える場合には、元気や食欲が正常でも、かかりつけの動物病院を受診されることをお勧めします
動物病院では、飲水量や排尿量が増加したペットの病気を診断するために、各種血液検査や尿検査、さらにレントゲンやエコーなどの画像検査を実施します。

まとめ

言葉を話せないペットの些細な体調変化をキャッチできれば、病気の早期発見、早期治療に繋がります。
まずは愛犬・愛猫の普段の飲水量を測定されてみてはいかがでしょうか?

アニー先生
アニー先生

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著者・桑原慶先生のプロフィール

福岡市中央区唐人町のくるみ動物病院院長・獣医循環器認定医。2019年4月獣医循環器認定医資格取得。

【所属医師会】福岡県獣医師会・福岡市獣医師会・日本獣医循環器学会・九州画像診断研究会

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