私たちを魅了してやまない猫の動き。時には美しく、時には可愛らしく見えますが、当の猫ちゃんたちはどんな気持ちでいるのでしょうか。代表的な猫のしぐさについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
お腹見せはリラックススタイル
猫ちゃんは安心できる環境にいるとお腹を見せる習性があります。仰向けで寝ている時は、すっかり安心して無防備な状態です。
リラックスしている時や何も考えていない時は、しっぽを身体に巻きつけてゆったり座っていたり、だらりと脱力したりしています。
「毛づくろい」は汚れや古い毛を取り去り、体臭を防いで外敵に気づかれにくくするという役割がありますが、もう一つ、猫ちゃん本人の気持ちを落ち着かせるリラックス効果があります。
強いストレスを受けると、過剰な毛づくろいでハゲてしまう子もいるので気をつけましょう。
「ごめん寝」はまぶしい?
伏せの状態で前足で顔を覆う「ごめん寝」が可愛いと評判になったこともあります。あれはもちろん謝っているわけではなく、周囲が眩しいので顔を隠していると言われています。
犬とは少し違う、猫のしっぽ表現
「不機嫌」→ しっぽをぶんぶん振る。
「ご機嫌」→ しっぽをピンと垂直に立てる。
「コワイよ~」→ 威嚇するために毛を逆立てるか、気持ちが萎縮してしっぽを後ろ足の間に挟んで隠します。
「狙ってます!」→ おもちゃなどに飛びかかろうと狙いを定めている時は、身体を低くしてしっぽを左右に小刻みに動かします。脚もダッシュできるように”位置について~”の姿勢です。
ちなみに、しっぽが短い猫ちゃんも、その短いしっぽの根元をちゃんと振っています。ちょこちょこと動くしっぽがとてもチャーミングですよね。
鳴き声にも多くの種類があります
「やあ」→ 軽い挨拶をしている時は短く「ニャッ」と鳴きます。
「ねえねえ~」→ 「ニャー」と鳴くのは、相手の気を引きたい時やちょっとした要求がある時。
「ねえねえねえねえ!」→ 強い要求になると「ニャーン」と長めに鳴きます。これが、ごはんをねだる時には「ゴハァーン」と言っているように聞こえる飼い主さんも多いはずです。
「怒った!」→ しっぽを踏まれて怒る時などは「ギャッ」と鳴きますね。そのまま「シャー」と威嚇につながることもあります。
「くー捕まえたい!」→ 窓の外の鳥や虫などを見ながら「カカカッ」と不思議な声を出している様子を見たことのある方もいらっしゃるかと思います。これは、何か獲物がいて捕まえたいけど捕まえられない時、本能的にこのような声が出るようです。
猫の感情表現は意外と豊か
「遊んで~」
一緒に遊びたい時、構ってほしい時などにはおもちゃをくわえて近づいてきます。これは分かりやすいですね。
猫ちゃんが新聞紙やパソコンのキーボードの上に乗ってきて、作業の邪魔をされた経験のある飼い主さんは少なくないはず。これは、自分に構ってほしくて気を引く行為です。
「ご主人様はオレのもの!」
帰宅した飼い主の足元にスリスリと全身をこすりつけてくるのは、自分のニオイをつけて所有物であることを示す「マーキング」です。外出で変わってしまった飼い主のニオイを元に戻そうとしているのですね。帰ってきてくれて嬉しい気持ちを表しているのかと思いきや少し違った理由ですが、飼い主を自分の所有物だと思ってくれているのは嬉しいですね。同様の理由から、お風呂上がりにもスリスリすることがあります。
まとめ
今回ご紹介した猫ちゃんのしぐさは、ほんの一例にすぎません。実は猫はとても表現豊かな動物で、一緒に居て飽きることのない存在ですね。

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参考書籍:ねこ検定公式ガイドBOOK 廣済堂
今回記事を執筆してくださった、谷口院長の「猫の診療室モモ」のWebサイトはこちらから。