アニマルセラピーとは?どんな効果がある?|科学的に証明済みの療法

2022年1月11日

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アニー先生

アニマルセラピーという言葉を皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

どんな効果があり科学的に証明された治療法なのか、単なる感覚的なものなのか、気になりますよね。

この記事はそんな皆さんの為に獣医師がアニマルセラピーとは何かをまとめました。

目を通すことでアニマルセラピーが何なのかを知れ、また動物を飼われてる方はより愛おしく感じるでしょう。

アニマルセラピーは科学的にも証明済みの、動物とふれ合うことで心身の健康状態を良好にする療法です。

アニマルセラピーとは?

アニマルセラピーとは、動物とふれ合うことで心身の健康状態を良好にすることで、「動物介在療法」とも呼ばれています。高齢者施設や病院、福祉施設、学校などで、犬が活躍しているケースが多いようです。

古代ローマ時代まで遡るアニマルセラピーの歴史

アニマルセラピーの歴史は古く、古代ローマ時代に負傷した兵士のリハビリに馬が活躍していたのが始まりとされているようです。その他にも、猫やイルカなどがアニマルセラピーの現場で活躍しています。

アニマルセラピーの効果は科学的に証明されている

さて、「アニマルセラピーって、本当に効果があるの?」と、これを読みながら思っている方もいらっしゃるかもしれません。実は、アニマルセラピーがもたらす効果は科学的にも証明されているんです。ドーパミンやオキシトシンなどの脳内伝達物質の分泌が促進され、副交感神経が優位になる、いわゆる リラックス状態になることも分かっています。

動物とふれ合うことがストレス解消や癒し効果をもたらすことは、今お話したとおりですが、その他にもたくさんのプラスの効果があります。例えば、動物たちと交流し自然と笑顔になることで、感情表現が豊かになったり、 動物とのふれ合いを通して周囲の人との会話が生まれ、コミュニケーションがスムーズにとれるようになるなど、人間の心身の健康維持に様々な面からの効果があるのです。動物とふれ合うこと自体が運動や筋力アップにつながったり、動物のお世話をするということが、認知症予防になることもあります。

アニマルセラピーの注意点やデメリットはあるの?

アニマルセラピーにはたくさんの良い面がある一方で、注意点も複数あります。人と動物の間で感染してしまう人獣共通感染症があるからです。そのため、アニマルセラピーをお手伝いしてくれる動物は、ワクチン接種やノミダニ予防などの健康管理がしっかりできている動物に限られます。

また、動物とのふれ合う際にはケガにも注意が必要です。アニマルセラピーで活躍する動物は穏和な性格な子が多いですが、驚いたときなどに思わぬ動作をすることもあり、噛みつきや引っかきには気をつけなければなりません。またふれ合う側にも背後から急に触らない、嫌がることをしないなど動物への配慮が必要です。

アニマルセラピーは動物の動画でも効果がある

アニマルセラピーを試してみたい方や、試してみたい相手がいる方は、相手(もしくは自分)が動物が苦手か、アレルギーがあるかなどを予め配慮する必要があります。

コロナ禍でなかなか外からの訪問が難しく、動物とふれ合う機会がもてない方は、動物の映像を見るだけでもアニマルセラピーの効果が得られると言います。気軽にアニマルセラピーを試してみたい方はYoutubeやInstagramなどで動物の動画を観るだけでも試してみてくださいね。

アニマルセラピーで本当に目にした、動物の不思議な力

アニマルセラピーの利用者さんとセラピードッグ

私も以前、障害のある方の施設や高齢者施設へのアニマルセラピーに携わっていたことがあります。

実は私自身が人見知りな性格で、元来なかなか初対面の人に声を掛けにくいタイプなのですが、アニマルセラピーにおでかけした先では自然にワンちゃんが利用者の方との間に入ってくれ、いつのまにか会話を始められたという経験があります。

他のレクリエーションにはなかなか参加できないという方が、アニマルセラピーの時間だけは毎回必ず首を長くして、楽しみに待っていてくださっていたこと。

認知症で感情を表現しにくい高齢者の方が、犬を撫でた時には満面の笑顔を見せてくれたこと。体の不自由な方が、動かすのも難しい手を一生懸命伸ばして、犬を撫でてくれたこと。

獣医師として働く私ですが、アニマルセラピーを通じて動物の不思議な力を感じ、実際に目にできたことは、今も私の心に残っています。

まとめ

アニマルセラピーは科学的に証明されたリラックス療法で、動画などでも効果を得ることができると言います。

この記事を読んでいるあなたも、愛犬・愛猫など、ペットと一緒に暮らしているかもしれません。おうちでペットと一緒の空間にいるだけで、なんだか幸せな気持ちになれることは、きっとご存知のことでしょう。あたたかくて、優しい心を言葉ではなくその仕草や姿で伝えてくれる動物たち。これからもずっと、大切にしてあげたいですね。

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