猫の抜け毛の季節は「春先」です。
毛の生え代わりには、日照時間・気温が大きく影響しています。
しかし、室内飼いの猫は季節による日照時間・気温の変化を感じにくくなっています。
もくじ
ひなたぼっこが重要!
春先に毛の生え代わりを発生させやすくするには「日照を感じる」ことが大事です。ベランダや出窓でリラックスしている猫ちゃんはばっちりです。
ちなみに、外飼いは事故のリスクが高まるのでお勧めできません。

猫の抜け毛とひなたぼっこが関係あるって、意外ですよね。
季節外れの大量の脱毛は「病気」かも
脱毛は猫の生理現象ですが、やっぱり抜け過ぎは気になりますよね。
脱毛を引き起こす病気があります。
・寄生虫性/アトピー性/脂漏性/細菌性/真菌性皮膚炎
・副腎皮質機能亢進症
など
毛の生え代わり時期以外でたくさん抜けていたら、動物病院でみてもらいましょう。
マメ知識:毛ってなんだ?
そもそも毛とは、「皮膚の細胞の角質化によって生じた構造物」です。
動物の体は無数の細胞からできていますが、その細胞が死ぬ(核と呼ばれる構造物が消失する)事を角質化と言います。
例えば、腕の皮膚(生きた細胞)をカッターで切ると痛いですよね?でも、髪の毛をハサミでバサっと切っても痛みを感じ無いと思います。それは、毛が死んだ細胞(角質化した細胞)であるからなんです。爪も角質化した構造物の代表です。
毛を細かくみてみると、全てが死んだ細胞ではなく、根元に「毛母細胞」と呼ばれる生きた細胞が住んでいて、その場所が「毛根」と呼ばれています。
この「毛母細胞」が毛のサイクルの主役です!
毛には「毛周期」と呼ばれる成長サイクルがあり、【成長期】→【退行期】→【休止期】→【新生期】の4期からなります。サイクルですので、新生期の後はまた成長期がやってきます。
この「成長したり、休止する」細胞の正体が「毛母細胞」です。毛母細胞がイケイケで元気な時が成長期、やる気がなくなってきた時が退行期、完全にストップしてしまっている時が休止期、次の新しい毛母細胞が生まれてくるのが新生期です。新生期には、古い毛(休止期の毛)の奥に新しい毛が生え始め、古い毛を押し出して、脱毛が起こります。
毛母細胞が、日照時間・気温・ホルモン・種の影響を受けて、活発になります。ひなたぼっこは、毛母細胞に影響を与えているんですね。
まとめ
病気かどうかを確認するためにも、春先に生え代わり時期が来るように、ふだんからひなたぼっこさせてあげましょう!


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