縁があって家族に迎え入れた子犬が成長して行く姿は本当に嬉しいですよね。
帰宅後、尻尾を振って待っている姿を見て疲れが飛んでいってしまうような思いになる方も多いのではないでしょうか?元気な愛犬との幸せな生活がずっと続くようにと誰もが願いますよね。
今回は、「愛犬の長生きのための秘訣5選」と題して、 健康に長生きするために重要と考える5つのポイントをまとめます。
もくじ
犬に長生きしてもらうための5つの秘訣
- 適切な食事
- 体重管理
- 適切な口腔ケア
- 感染症の予防
- 定期的な健康診断
結論から言ってしまうと、犬に長生きしてもらうための秘訣はこの5つ。ひとつづつ順番に説明していきます。
1. 適切な食事
・7歳を超えたらフードを見直す
・犬の体調が悪いときは、獣医師に療法食について相談を
毎日の食事が習慣化すると、知らない間に食事の内容が不適切になっている場合があります。
7歳頃からは
筋肉量が減って基礎代謝が下がるため、太りやすくなります。一方、必要な栄養素は十分に摂取する必要があります。
7歳を超えたらシニア期の栄養バランスや摂取エネルギーに配慮したドッグフードに変更するなど、食事の見直しをはかりましょう。
病気や具合の悪いワンちゃんの場合は「食事療法食」という特別なフードが勧められることがありますので、かかりつけの動物病院にご相談ください。
2.体重管理
・適正体重は1歳時の体重
・自己流ダイエットはせず、獣医師さんのアドバイスで
人と暮らす犬の4割以上が肥満であるとの報告があります。
犬種、体格によって適正体重は異なりますが、おおよそ1歳のときに測定した体重を適正体重と考えると良いでしょう。肥満の原因は、とても単純です。
「
食べる量が消費される量より多い」それだけです。
肥満は、運動器、呼吸器、循環器疾患などの引き金になります。適正な体重管理を心がけ、スマートな体型で健康寿命を伸ばしましょう。
ただし。自己流のダイエットは健康に害を及ぼす場合があります。必ずかかりつけの動物病院に減量方法や食事内容を相談しながら行ってください。
3.適切な口腔ケア
・犬も歯周病になる
・家庭でのデンタルケアに加え定期的なチェックを
食後24時間で歯垢が形成され、3日で歯石になるといわれています。
歯石の上にさらに新たな歯垢が付着し、悪循環に陥ります。犬も人間と同じように歯周病になり、進行すると歯が抜けてしまいます。
歯周病は口臭の原因になるだけでなく、内臓への悪影響も報告されています。
愛犬に健康で長生きしてもらうためには、ご自宅での毎日のデンタルケアに加え、動物病院での定期的な治療をおすすめします。
4.感染症の予防
・ウイルス・寄生虫感染症のワクチンや予防薬は命を守る
愛犬を脅かす恐ろしいウイルス・寄生虫感染症を、ワクチン接種や予防薬で病気を未然に防ぎましょう。
感染した場合に治療で治せるものもありますが、中には死亡率の高い感染症も存在します。一度感染すると愛犬にも飼い主様にも大きな負担をかけてしまいます。その負担を軽減するためにも、ワクチン接種や予防薬の投薬が大切であると考えています。
5.定期的な健康診断
・病気の早期発見&早期治療には定期健康診断を
私たち人間も毎年健康診断を受け、前回の数値と比較しながら変化を見つけるように、ペットも特に中・高齢期を迎えていく上で、 定期的に総合的な健康状態を知り、記録することが大切になります。健康状態の変化への対応を迅速にするためにも、定期的に継続して行うことで、大切な家族であるペットの病気の早期発見、早期治療が可能になると考えています。
まとめ
愛犬の長生きの秘訣5選をまとめました。今日から始められるものから、動物病院への通院が必要なものまで様々ですが、無理のない範囲から始めて頂ければ幸いです。
読者の皆様と愛犬の幸せな生活がずっと続くように願っています。

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著者・桑原慶先生のプロフィール
福岡市中央区唐人町のくるみ動物病院院長・獣医循環器認定医。2019年4月獣医循環器認定医資格取得。
【所属医師会】福岡県獣医師会・福岡市獣医師会・日本獣医循環器学会・九州画像診断研究会