ブログの画像

猫も獣医も悩んでる!? にゃんこ毛皮の「毛玉」問題

2021年11月9日

ブログ著者の写真

猫の診療室モモ
谷口 史奈先生

猫専門病院の獣医師として日々診療を行っていると、病気だけではなく、お手入れについての相談がとても多く寄せられます。
猫のお手入れといえばまず思い浮かぶのは「爪切り」ですが、時代の流れと共に長毛猫の割合が増えているのか、「毛玉」に関するお問い合わせも年々増えているようです。

猫ちゃんも獣医師も辛い!病院での毛玉取り

実は、「爪切りをさせてくれない」猫「毛玉ができやすい」猫は、共通している場合がほとんど
「体に触らせてくれない子」はどうしても毛玉ができやすくなってしまうからです。

小さい毛玉なら少しほぐせば取れるのですが、やっかいなのは、脇や内股にガッチリとフェルト状に固まった毛玉。皮膚は毛玉に引っ張られた状態なので、当然痛みを伴い、猫ちゃんにはとても不快な状態です。

お家で触らせてくれないねこちゃんが、病院で触らせてくれるはずもありません。
処置は、獣医師や動物看護師が数人がかりで保定して動かないようにして、バリカンをかけて行います。
猫ちゃんはもちろん嫌がりますよね。
わたし達も辛いのですが、これをほうっておくと皮膚病になってしまうこともあるので、心を鬼にして行います。
麻酔をかけて処置を行うこともあります。

「毛玉問題」は、「猫に触らせてもらえない問題」

・・・さて、ここまで読んで、『よし、それなら動物病院で毛玉を取ってもらえば毛玉問題は解決だ!』という感想を持った方は少ないのではないでしょうか。
こうならないために自宅でケアできるのが、ベストですよね。
ところが実際のところ「ブラッシングをさせてもらえなかった」と、毎日のように予約が入っているのが現実。
ちゃんと触らせてくれる子ならブラッシングができるから、毛玉はできないはずなのに・・・。
つまり「毛玉問題」を解決するために必要なのは、
1に「触らせてくれる子」になってもらうこと、2にブラッシングのコツ、というわけです。

1.触らせてくれる子にするには

ブラッシングなどのお手入れをしやすくするためには、日頃のトレーニングが必要です。
これは、若ければ若いほど早く慣れてくれるので、子猫のうちがチャンスです。コツは『お手入れが楽しいものだと覚えさせる』こと
一番一般的で使いやすいツールは、おやつです。ペースト状で小分けになっている物は特に便利です。

<トレーニング方法〜爪切りを例に>

●簡単編  ペアで行います。爪切りをするのと同時に、もうひとりがおやつをあげます。

●根気編  少し根気が必要な方法で、ステップを区切りながらおやつをあげていきます。「手を触る→おやつ」「爪切りを見せる→おやつ」「爪を1本切る→おやつ」と小分けにしてひとつひとつの行動に慣れさせていく方法です。

後者の方がより効果的ですが、もちろん手間がかかりますので、実際に取り入れられる方法を試してみてくださいね。
詳しく知りたい方は、 「キャットトレーニング」「ハズバンダリートレーニング」などのキーワードで調べてみると良いですよ。

2.毛玉問題を解決するブラッシングのコツ

猫の身体に毛玉を作らないためには、言うまでもなく日々のブラッシングが不可欠です。
しかし「ブラッシングをしているのに毛玉ができてしまった」と相談を受けることもあります。
この原因はブラッシングのやり方にあります。

<毛玉は、抜けきれなかった深層の毛>

たとえブラッシングを行っていても、表面をサッと撫でただけにとどまっているのでは意味がありません。
なぜなら、毛玉の元凶はもっと深層にあるフワフワの綿毛のような毛 「アンダーコート」がメインだからです。
このアンダーコートは、他の一般的な毛と同様に周期を持っていて、寿命がきたら抜け落ちます。
しかし、抜けているのに体表にとどまってしまうと、体表で絡まってフェルトのようになってしまいます。これが毛玉の正体です。

<ブラッシングは根元までが鉄則>

そこで被毛の根元までしっかりブラッシングして、この『抜け落ちる予定の毛』(死毛といいます)を取り除いてあげる必要があります。
これがブラッシングの意義です。
ブラッシングをする時には根元までクシやブラシを入れてしっかり梳かして、死毛を取り除きましょう!
死毛を効果的に取り除くためのブラシも市販されています。
適切なブラシは被毛の長さによって異なるので、購入の際はできればショップで相談して選びましょう。

どうして?短毛種なのに毛玉ができる

短毛種の子でもたまに毛玉ができる子がいますが、 原因は 肥満や加齢により毛づくろいがうまくできなくなってしまったことがほとんど
猫は日頃の毛づくろいで上手に抜け毛を処理しています。この場合は、毛玉についてだけでなく、健康状態についても獣医師に相談すると良いでしょう。

今回記事を執筆してくださった、谷口院長の「猫の診療室モモ」は、こちらです。

http://momoneco.com/index.php

Tag

うんち
おしっこ
おしゃれ
おれ耳
お手入れ
くしゃみ
けいれん
けんか
しこり
しっぽ
しつけ
せっけん
におい
ぶどう
アウトドア
アトピー
アトピー性皮膚炎
アナフィラキシーショック
アメリカンショートヘア
アレルギー
インフルエンザ
キシリトール
キャットフード
グルーミング
コロナウイルス
ゴールデンウィーク
シャンプー
スコティッシュフォールド
ステロイド
ストレス
ズーノーシス
ダニ
チョコレート
トイプードル
トイレ
トリミング
トレーニング
ドッグフード
ドライヤー
ノミ
ハチ
バッグ
フィラリア
フード
ブラッシング
ペット
ペットサロン
ペットフード
マーキング
ミネラル
メンタル
リラックス
ロックダウン
ワクチン
炎症
熱中症
爪とぎ
爪切り
狂犬病
狼爪
獣医師
玉ねぎ
生理
生殖器疾患
甲状腺機能低下症
病院
病気
皮膚病
目やに
真菌性皮膚炎
睡眠
短頭種
移行上皮癌
突発性膀胱炎
精巣手術
糖尿病
細菌性膀胱炎
結石
緊急事態宣言
総集編
職業
避妊
肛門腺
肛門腺炎
肛門周囲腺腫
腎臓病
腫れ
腫瘍
膀胱
膀胱炎
膀胱腫瘍
膝蓋骨脱臼
膣炎
花粉
花粉症
薬浴
露出性角膜炎
靴下
血尿
血液検査
血便
行動
食べ物
食欲不振
食欲低下
食中毒
飲み薬
飲み水
見過ごして欲しくないシリーズ
首輪
認知症
誤飲
骨軟骨異形成症
骨折
骨付き鶏肉
貧血
鳴き声
車酔い
鼻水
健康
健康診断
僧帽弁閉鎖不全症
分離不安
前立腺肥大症
副腎皮質機能亢進症
副作用
動物病院
卵巣腫瘍
去勢手術
口臭
口内炎
吠える
呼吸
呼吸困難
嘔吐
噛む
外耳炎
多飲
多尿
失神
子犬
子猫
子宮蓄膿症
定期健診
寄生虫
小型犬
尿石症
尿路感染症
尿検査
屋外
心臓
心臓病
怪我
愛玩動物看護士
感染症
投薬治療
抗生剤
排尿障害
救急
散歩
栄養
検査
歯磨き
歯周病
毛玉
気管虚脱
治療
注射
涙やけ
涙目
下痢
下部尿路疾患
中毒
乳腺腫瘍
予防
予防薬
予防接種
人気
会陰ヘルニア
体重
体重減少
体臭
体調管理
体温
便
保護猫
to-top