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猫も熱中症になるの?

2020年8月4日

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猫の診療室モモ
谷口史奈院長

夏真っ盛りですね。クーラーや冷たい飲み物が手放せない季節です。
例年と比べて外出の回数は減っていると思いますが、マスクによる熱中症も侮れないですよね。ペットの健康を目指すには、まずは人間が健康に!皆様も夏バテや熱中症には十分に注意してお過ごしください。
と、いうことで、今回は猫ちゃんの熱中症のお話です。

猫も熱中症になる!

熱中症になりやすい動物としてまず思い浮かぶのは、やはり犬だと思います。お散歩は涼しい時間帯に、が鉄則。今年はコロナ対策で「密」を避けることもできて一石二鳥です。
では、猫はどうでしょうか?猫はもともと砂漠地方で進化した動物で、犬よりは暑さに強い動物です。でも熱中症にならないわけではありません
わんちゃん猫ちゃん共に、熱中症になりやすいのは「短頭種」「肥満」「高齢」「心臓や呼吸器などに基礎疾患がある」などの子です。短頭種というのはいわゆる「鼻ぺちゃ」のこと。犬では、特にリスクの高いブルドッグなどの品種が飛行機に乗れないという制限もあります。猫ではペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなどが短頭種の代表として挙げられます。
また近年飼育数が飛躍的に伸びているスコティッシュフォールドやマンチカンも、やや鼻ぺちゃ気味。このような子たちも、日本古来のいわゆる雑種の子たちよりは、熱中症に対してハイリスクな品種です。

ポス代
ポス代

種類によって熱中症になりやすい子がいるんだ…!

熱中症になりやすい場面① 移動中のキャリー

猫は基本的にお散歩をしないので、熱中症になる場面としては「通院などの移動中」と「留守番中」がメインでしょう。
移動中は脱走対策をする必要から、キャリーバッグの中が密閉空間になりがちです。
一部がメッシュ素材になっているなど風通しの良いキャリーを選んだり、中に保冷剤を一緒に入れておくなどの対処をしましょう
移動が長時間になるときは、こまめに中の猫ちゃんの様子を確認したり、たまにキャリーバッグの中に手を入れて温度が上がりすぎていないかチェックしたりする必要もあります。
ただし脱走には十分に注意してください。首輪・リードや洗濯ネットをキャリーとダブル使いすると脱走対策に効果的です。


キャリーは風通しのいいものを
保冷剤を利用する
脱走に注意しながら、内部の温度をこまめにチェック

熱中症になりやすい場面② お留守番

次に留守番中についてです。
夏場に直射日光が入る気密性の高い部屋に長時間いると、猫ちゃんも熱中症になる危険があります。部屋の温度を最も効果的に下げられるのは、やはりクーラーです。
住居の環境によりますが、直射日光が差し込む、通気性が悪い、熱がこもりやすいといったお家にお住まいの方は、 夏場はクーラーをつけっぱなしにして出かけるべきです。
室温は27~29℃くらい。犬と比べると、やや高めの室温が良いでしょう。
(犬は人間がカーディガンを羽織るくらい、猫は人間が半袖で快適なくらいが目安です。)
しかし…猫ちゃんは基本的にクーラーの風が直撃するのは好きではありません。
猫は通常、最も快適な場所を自分で見つけて移動しますので、お家の部屋数がある場合は各部屋に行き来できるようにドアを少し開けておきましょう。
逆に、何かの拍子にドアが閉まって暑い部屋に閉じ込められないよう、ドアストッパーをセットするなどして完全には閉まらないようにしておくと安心です。
ワンルームのお部屋でクーラーを使う場合は、猫のお気に入りの場所には風が当たらないようにし、寒い時にはもぐり込める毛布などのある場所も用意しておきましょう。
移動が難しくなってきた 高齢の猫ちゃんの場合も同様です。
また、扇風機を活用して部屋の空気を循環させたり、防犯上可能であれば小窓を開けて網戸にしておくことでクーラーが不要になる場合もあります。
この場合、猫ちゃんの脱走対策に十分に注意してください。
ちなみに豆知識ですが、人間と違って猫や犬などの動物は汗をかかないため、扇風機の風そのものを涼しいとは感じません。なので、扇風機の風を直接当てるのは全くの無意味。
扇風機はあくまでも部屋に熱がこもって気温が上がるのを防ぐためのものになります。その他、カーテンを閉めるだけでもかなり気温が下がります。クーラーをつける時もカーテンを閉めると省エネ効果がありますので、ぜひ試してみてください。


通気が悪く熱がこもる環境なら、クーラーの活用を!
温度は「人が半袖で快適なくらい」が目安
クーラーの直撃を避けられるように
動線や逃げ場の確保も
カーテンや扇風機で一工夫

水分補給も忘れずに!スマート家電も便利

その他ペットの熱中症対策としては、常に十分に水を飲めるようにしておく、肥満の子はダイエットする、ペット用のクールマットを活用する(ただし非常に好みが分かれます)、こまめなブラッシングで無駄な毛を取り除いて体に熱がこもるのを予防する、スマート家電を導入して外出中の部屋の温度やペットの様子を確認するなどが挙げられます。


水は常に飲めるように!
肥満の子は熱がこもりやすいのでダイエットから
クールマットもOK
ムダ毛のブラッシングも効果的
スマート家電を使う人も

あに丸先生
あに丸先生

私たちの熱中症対策と合わせて、ペットの熱中症対策もしっかり行いましょうね!

皆さんの大切な猫ちゃん、わんちゃん。
暑い夏でもハッピーに過ごしてほしいですよね。
熱中症対策は、それぞれの特徴や暮らしている環境で変わってきます。
おうちのペットに合った方法を上手に組み合わせて、快適に夏を乗り切りましょう!

今回記事を執筆してくださった、谷口院長の「猫の診療室モモ」は、こちらです。

http://momoneco.com/index.php

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