みなさんこんにちは!獣医師の鳥海です。
現在、新型のコロナウイルスの影響で、外出自粛要請が出ていますが、世界ではロックダウンつまり外出禁止令が出されている国や地域も少なくありません。日本もそうなるかも?ロックダウンになっても慌てないように、今から知識を持っておきましょう。現在ロックダウンが行われている国での、犬や猫への対応をまとめました。日本の状況によっては当てはまらないものもあるかと思いますが、参考にしてくださいね。
もくじ
1.犬のお散歩はOK
犬の肉体的や精神的な健康のために、お散歩は必要ですので、行ってもいいとする国がほとんどです。お散歩から帰ったらすぐに手を洗いましょう。他のものに触れる前に清潔に保つことが必要です。
お散歩時には、以下の2つのルールを守ることが肝心です。
お散歩ルール1.距離を保つ(Social Distance)
他人や他の犬と、一定距離を保つ。
海外ではお互い2mを目安とするところが多いです。
飼い主様が他の犬を撫でたりする事はお勧めできません。
ワンちゃん自身も、仲良しのワンちゃんとの触れ合いはしばらく避けましょう。
お散歩ルール2.遠くに行かない
お散歩はおうち周りだけで。車で出かけるほど遠い公園は避けましょう。
大好きな公園は、感染が落ち着いてからゆっくり行きましょうね。
2.お薬や処方食を使用してる場合は獣医師とプラン立てを
パニックになる必要も、不要に買い占める必要もありません。
ロックダウンになっても、多くの国では、動物病院は営業停止となる事は少ないです。
それでも外出を避けるに越した事はありません。
慢性的に必要なお薬は数を確認して、今後どのような頻度で処方していくか、獣医師と今のうちから相談しておきましょう。
処方食も同様に、残量を確認して必要量を獣医師と相談しましょう。
お薬や処方食によっては、切らしてしまうと体調に異常をきたしてしまうものがありますので、注意が必要です。
プランを立てずにいると、何度も動物病院に行くこととなり、飼い主さんの身を危険に晒してしまう恐れもあります。

プランだけは今のうちに立てておきましょうね。
3.動物病院はやっていることが多い
先ほどもお伝えしたように、外出禁止令が出ている地域でも医療機関は閉鎖されていないことが多いです。
しかし、地域によっては緊急時に対応する病院を決めていて、その日に開いている病院のみ、という制限はあるかもしれません。今のうちに、かかりつけの病院に確認しておきましょう。今はうちの子は元気だし、と思っている飼い主さんも念のため、ぜひ確認しておいてください。
いざ、動物病院に行く時には、必ず電話をしてから行くようにしましょう。
待合室ではなく車で待つなどの対応となるかもしれませんが、かかりつけの動物病院の指示に必ず従ってください。
4.外飼いの猫はできれば室内飼いに
ロックダウン時は、基本的には室内飼いにするのが現在の流れです。
どうしても部屋の中がストレスである猫ちゃんは、室内飼いが精神的にストレスになることも。
その場合は、
・猫ちゃんと飼い主さんの距離を常に取っておくこと
・猫ちゃんに触らないようにすること
を心がけて、なるべく猫ちゃんにストレスにならないようにしてあげましょう。
飼い主さんは、どんな動物でも触ったら、必ずすぐ手洗いをして清潔に保つことが推奨されています。
まとめ
日本でもいつ起こってもおかしくないロックダウン。パニックにならないよう今から備えておきましょう。

アニポス公式ブログは犬や猫などペットの飼い主さんの悩みを解決できる記事が充実してます。ブックマーク・お気に入りに追加して愛犬・愛猫との暮らしにお役立てください。

著者・鳥海早紀先生のプロフィール
元動物病院院長。現在はSNSを駆使し、獣医師の仕事のリアルや、獣医師を目指す人達に向け情報を発信中。