愛犬、愛猫のシャンプーやブラッシング、スキンシップをしているときに体の表面に「しこり」を見つけて、慌てて動物病院の受診を検討された方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、体の表面に観察される「しこり」についてまとめたいと思います。

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もくじ
自己判断してはいけない「しこり」
しこりとは、皮膚や皮膚の下の組織にできる腫瘤です。
一般的には痛みはありませんが、
周囲に炎症が起こると痛みが出る場合もあります。
原因として、腫瘍や膿などが考えられますが、見た目や硬さ、痛みの有無などだけでは、原因が判断できません。
腫瘍には良性と悪性があり、悪性の場合には「がん」と呼ばれます。
「しこり」を触っても痛みがない場合、柔らかい場合でも「がん」の可能性は十分に考えられます。
自己判断せずに、獣医師の診察を受けましょう。
動物病院に行く前に〜「しこり」がすぐにわかるように
気になる「しこり」を見つけた際には、なるべく早めの動物病院の受診をお勧めします。
小さな「しこり」の場合には、毛に紛れて見失ってしまうこともあるため、周辺の毛を短くカットして目印にしたり、場所がわかるように写真を撮影して、動物病院で見せていただくのがよいと思います。
「しこり」の診察
動物病院で行う「しこり」に対する診察は、
外見の観察・触診から始まり、周辺のリンパ節の触診を行っていきます。
次に、「しこり」の正体を推測するために、細い針を刺して内容物を吸引し、顕微鏡で観察します。
観察した結果から適切と考えられる治療選択肢を検討していきます。
普段から気をつけて観察しておきたい体の部位
胸から内股付近に「しこり」が出る乳腺腫瘍
メスの犬猫(特に避妊手術をしていない場合)では乳腺腫瘍の発生に注意が必要です。
乳腺は胸から内股まで存在するため、ブラッシングやシャンプーの際にお腹側を入念に触ってあげてください。
動物のストレスになってはいけないので、嫌がるようであれば、ホドホドにしてあげてくださいね。
オス犬は睾丸や肛門付近をチェック
オス犬(特に去勢手術をしていない場合)では精巣腫瘍や肛門周囲の腫瘍の発生に注意が必要です。
睾丸の膨らみに左右差が無いか?肛門の周辺に「しこり」が無いか?などチェックしてあげてみてください。
デリケートな場所のため、執拗に触ると負担になりますので、動物の様子を見ながら観察してください。
まとめ
性別、避妊去勢手術の有無に関わらず、すべての犬猫で皮膚腫瘍が発生する可能があります。
普段からスキンシップを心がけて頂き、気になる「しこり」を見つけた際には、お近くの動物病院を受診してください。
著者・桑原慶先生のプロフィール
福岡市中央区唐人町のくるみ動物病院院長・獣医循環器認定医。2019年4月獣医循環器認定医資格取得。
【所属医師会】福岡県獣医師会・福岡市獣医師会・日本獣医循環器学会・九州画像診断研究会

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