飼い主さんは知っておくべき、ペットと老眼の話。

2021年2月16日

アニポス獣医師
大川拓洋先生

ペットがなんだか見えにくそうにしてる?ペットも老眼になるのかな?
アニポス獣医師、大川先生に教えてもらいました。

ペットもありえる「老眼」

老眼、とは、病気ではなく症状のことをいいます。
目が見えなくなることではなく「ピントが合わなくなって、ものが見づらくなる」症状のことです。
これは犬・猫に限らず、人間含め、眼の構造が似ている動物では同じものです。

治療の必要はない「老眼」

ではなぜ、ピントが合わなくなるのでしょうか。
理由は「加齢による筋肉の衰え」です。
ピントを合わせる眼の筋肉が衰えて、ピントが合いにくくなるのです。

老眼は「生理現象」ですので、治療の必要はありません。
人間も、老眼は「誰でもなる加齢に伴う生理現象」とされており、老眼鏡で矯正することしかしませんね。

ペットの老眼はいつごろから始まるのでしょう?
人間の年齢に換算して「40代半ば」を目安にしましょう。
眼の構造が人間と似ていることから、眼の筋肉の衰えも同様と考えられます。

眼の調子が悪そうなら病気の可能性も

飼い主がペットが老眼になったことに気が付くのは難しいです。
老眼は、痛みを伴うものではありません。また、全く見えなくなるわけではないため、足元が見えずに転んだり、ものにぶつかったりもしません。
逆に「やたらと眼をこすってる」とか、飼い主が気づくような眼の症状がある場合は、要注意です!

ペットには老眼に限らず、眼の病気は沢山あります。
老眼を治すことは難しいですが、他の病気であれば、早く見つけてあげることで、治せるものも多いです。
ペットがこんな症状を持っていたら、早めに病院へ連れて行きしょう。

いつもとちがうこんな行動
・物にぶつかることがある
・夜の散歩を嫌がる

眼を観察するとわかる症状
・涙・目やにが多い。
・眼をしょぼしょぼさせている。
・眼が赤い・白い
・眼をかゆがっている・こすりつけている

・左右の眼の大きさが変わってきた
・眼が飛び出しているように見える

まとめ

失明する疾患も考えられるので、上記のような症状を見かけたら、動物病院へ行きましょう。
「老眼かな」では片づけず、日ごろから観察して、病気のサインを見つけてくださいね。

著者・大川拓洋先生のプロフィール

獣医師・MBA(グロービス経営大学院)。山口大学農学部獣医学科内科学研究室卒。2014年広島市にて株式会社ベットワークを設立。株式会社ベットワークでは動物病院経営を主にしており、現場で肌で感じてきた課題を解決するために株式会社アニポスを設立しサービスを作っている。SNS(Twitter,Facebook

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