動物病院が敷居が高いと思っていませんか?
特に猫は警戒心が高いため、キャリーに入れるのも苦労することも。
なるべく病院での滞在時間・回数を減らすためにも「動物病院に行く準備から帰宅後まで」のポイントを、獣医師目線でまとめました。
飼い主さん・ペットにとって、動物病院が身近になりますように。
もくじ
5つのポイント
1.「体調(食欲・元気・うんち・おしっこ)をメモ」しておく
2.必要な書類(ペット保険など)は「受付時」に渡す
3.キャリー用「目隠しの布」を持っていく
4.診察室に入ってもキャリーは「しばらく開けない」
5.帰ったら「そっとしておく」
家を出るときキャリーを「目隠し」
家から出る時、猫ちゃんはかなり緊張します。特にキャリーの外の状況が変わるところを見るとストレスになります。
薄手のタオルなどでキャリーを目隠ししておきましょう。
飼い主さんは猫ちゃんが気になると思いますが、何度もキャリーの扉から覗いてびっくりさせないように!様子を伺うのであればそっと覗いてあげてください。
病院に着いても、キャリーは目隠ししたままで!他の動物(犬など)を見せないことで、ストレス軽減になります。
病院についたら
病院の中に入ったら、受付の方に声をかけましょう。
今日の来院理由を伝えます。例えば「ワクチンを打ちたい」とか「くしゃみがひどい」などの来院目的を伝えましょう。
人間の病院のように問診票を渡されることもあります。病院との連絡に必要な、電話番号や住所は間違わないようにしてくださいね。猫ちゃんのことはわかる範囲で構いません。
受付に書類を渡す&伝える
ペットショップ・譲渡先からもらった書類があれば、この時に受付の方に書類を持っていることを伝えます。
ペット保険に加入している方は、申請に必要な書類があれば提出し、保険加入していることを事前に伝えておきます。
受付が終わったら、なるべく静かな席を選んで、順番を待ちます。
最近はキャットフレンドリーといって、猫ちゃんに優しい待合室を用意している病院もあります。事前に確認できるとよいですね。
診察室に呼ばれたら
先生の指示があるまで「キャリーを開けない」
猫ちゃんが興奮していたり気が立っていて、キャリーの扉を開けた瞬間飛び出してしまうこともあります。泣き声などで興奮しているとわかったら、獣医師に伝えてください。
獣医師の指示でキャリーから出したら、身体検査(触診・聴診・検温など)が行われます。あまりにも猫ちゃんが興奮している場合、猫ちゃんのストレスを考えて、必要最低限の検査となることもあります。
触診(目、耳、はな、口、皮膚、リンパ節、体格、など)は、獣医師が直接触って確認します。
検温は、動物の場合、直腸、つまりお尻の穴から体温を測ることがほとんどです。正常な体温は人間より少し高い38~39度が正常です。興奮していると40度に達する場合もあります。

猫は人より平熱が高めですね。
問診に答えられるように体調をメモ
検査の後、獣医師から飼い主さんに、問診があります。
よく聞かれるのが、食欲、元気、便の様子(回数や色、形)、おしっこの様子(回数や量、分かれば色)です。
事前にメモして、答えられるようにしておきましょう。
問診の後に、ワクチンであればお注射をしておしまいです。
何か病気の症状があれば、お薬やアドバイスをもらえます。
診察後、お会計までキャリーに入れて待合室で待ちます。
この時も目隠しの布を忘れずに。
ワクチンを打った場合は、お会計時に「証明書」をもらうことが一般的です。
ペットホテルなどで必要となることがあります。保管しておきましょう。
お薬がでたら、1日何回か・どうやって飲ませるのか、説明をよく聞いてくださいね。
診察券をもらったら、人間同様になくさないように管理しておきましょう。

ペット保険申請には明細書も必要だから、保管しておきましょう。
帰宅後はリラックスさせてあげましょう
普段と違う慣れない病院に行き、猫ちゃんはストレスで疲れています。
お家に帰ってからは、そっとしてあげてましょうね。
まとめ
今回は猫ちゃんにフォーカスしてお伝えしましたが、ワンちゃんでも活用できる部分がありますので参考にしてください。

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著者・鳥海早紀先生のプロフィール
元動物病院院長。現在はSNSを駆使し、獣医師の仕事のリアルや、獣医師を目指す人達に向け情報を発信中。