もくじ
多種多様なペットと関わる仕事
ペットと関わる仕事はいろいろあります。
・動物病院で働く獣医師・動物看護師
・動物に関わる製品を作る、会社員
・ペットショップ店員
・トリミングサロンのスタッフ
・ペットホテル
・ペットシッター
・ペットカフェ
・老犬ホームなどのスタッフ
・訓練士
・ブリーダー
・保護団体やNPO法人
などなど・・・
どうすればペット関連のお仕事に就けるの?
現在、法律上の規制があるものは獣医師だけです。
しかし令和元年に愛玩動物看護師法という法律ができ、令和4年までには動物病院の動物看護師も「愛玩動物看護師」という国家資格になります。
愛玩動物看護師の国家試験の受験資格は、大学または専門学校で動物看護について3年以上勉強して、卒業する必要があります。
他の職種は、法律上の制限がないという点ではやろうと思えば誰でもなることができます。しかしペットと関わる仕事は生物学の専門的な知識も必要で、実際はペット関連の専門学校を卒業している方が多いです。
今回は、この中でも難易度が高い、獣医師についてお話しします。
獣医師になるには?
現在(令和2年時点)、日本国内で獣医師になるには、基本的には獣医師の国家資格を取得する必要があります。(獣医大学の既卒者や、海外で獣医大学に行く等を除く)
獣医師の国家資格の受験資格は獣医学の正規の課程(6年制)を卒業した、もしくは受験する年の卒業見込みの人になります。
具体的には
国公立大学は11校:帯広畜産大学、北海道大学、岩手大学、東京大学、東京農工大学、岐阜大学、大阪府立大学、鳥取大学、山口大学、宮崎大学、鹿児島大学
私立大学は6校:酪農学園大学、北里大学、日本大学、日本獣医生命科学大学、麻布大学、岡山理科大学
の獣医学部もしくは学科、に行くことが絶対条件です。
大学を卒業した上で、獣医師国家試験に合格した人が獣医師になることができます。

獣医師の国家資格を取得できる大学は限られてますね。
ちなみに、獣医師の全員が動物病院で働くわけではありません。公務員や一般企業で働く獣医師の方が全体的には多いんです。牛や豚などの家畜の診療をしたり、保健所や食肉検査場、製薬会社にも獣医師が必要です。

飼料会社で世界中を飛び回ってる女性獣医師さんも。
まとめ
ペットに関わる仕事はほんとうにたくさんあって、今後新しい業種も増えるかもしれません。
ただ、どの仕事でも、好きなだけでは務まらないことがあります。可愛いはずの動物、好きだったはずの動物が可愛く思えなかったりすることも。動物は言葉が通じないし、思うように動いてくれないことも多いです。トイレや身の回りのお世話など、汚れる仕事や体力仕事も少なくありません。
大学や専門学校に行く前に興味のある仕事についてよく調べたり、実際に働いている人の話を聞いたり、職場の見学をして、自分により合ったペットとの関わり方が見つけてくださいね。

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著者・山田友紀先生のプロフィール
佐賀県杵島郡江北町生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。福岡市内の動物病院に勤務したのち、佐賀市巨勢町にゆうき動物病院を開業。同院長。
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