気をつけたいペットの分離不安。なりやすい子の5つの特徴と対策とは?

2020年11月17日

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アニー先生

分離不安」という言葉を知っていますか?
もともとは心理学の専門用語で、ペットについての話題では、飼い主と離れることによる不安やストレスから来る問題行動のことを意味します。
一般的には、群れで生活する習性がある犬に多く、単独で行動する猫では少ないと言われています。仕事から帰ってくるといつも家具をボロボロにしていたり、なんだか足先ばかり噛んでいたり・・・
「うちの子、なんでこんなことするんだろう?」「最近ちょっと様子が変みたい・・・」と感じたら、もしかしたら当てはまるかもしれない分離不安。まず知ることから始めましょう。

これって分離不安?こんな様子があったら要注意

分離不安による問題行動には様々なものがありますが、行動そのものに現れる場合と、体調に現れる場合があります。

行動に現れるものとしては
・物を破壊する
・吠える
・粗相する

体調に現れるものとしては
・下痢、嘔吐
・震え、よだれ
・足先を舐める

などが代表的なものとしてあげられます。
飼い主が自分と離れてしまう外出中のみならず、飼い主がでかけてしまうのを予測した時点でも症状が見られ、飼い主の外出を阻止しようと攻撃的になることまであります。

分離不安になりやすい子の特徴とは

例えばあなたが小さな子どもで、朝起きたらおうちに誰もいない・・・という状況を想像してみてください。
いつもいるはずの家族がいないと、とても不安な気持ちになりますよね。
同じように、ペットが分離不安になるのにも、

・飼い主が常に一緒にいる環境で育ち留守番することに慣れていない
・ライフスタイルの変化により留守番が長くなった
・在宅時に飼い主が過度に愛情表現するため、留守中の不安傾向が増強される
・留守番中に恐怖体験をした 
・高齢になり感覚機能低下による不安傾向の増強

といった理由があります。飼い主さんと離れるのがとにかく不安でしかたがなくて、ついつい問題行動をしてしまう・・・というのが 言葉で不安を伝えられない、分離不安のペットたちの心の内なのです。

アニー先生
アニー先生

ペットたちの気持ちを考えるとお留守番は不安ですよね。

分離不安にならないために

分離不安の症状が出てしまうと、治るまでには時間と根気がいります。
そのため、まずは飼い始めの生活習慣が重要になります。

・幼少期から留守番に慣らす
・短時間の留守番からスタートし、徐々に時間を延ばしていく
・留守中に知育玩具など与える 
・動物が安心できる場所を与える
・在宅時から動物に関心を示さず離れて過ごす時間を作る
・留守番前に運動させるなどストレス軽減
・外出を予測する行動を避ける
・外出時と帰宅時の愛情表現をやめる

など、日頃からひとりでお留守番ができる環境を整え、飼い主さんと離れてもパニックに陥らないようなメンタルを身につけてもらいましょう。
また、もし帰宅時に分離不安の問題行動の痕跡が見られても、決して叱ってはいけません
好ましくない行動を行っている最中にしつけを行わないと意味が無いため、飼い主さんのいない間に行ってしまったことに対して後からしつけをしようとしても、むしろ逆効果になります。
重度の問題行動の場合にはサプリや薬剤を使用する場合もあります。
しかしお薬だけでは「分離不安」は治すことができません。時間はかかりますが、お薬の服用と並行しつつ根気強く生活習慣の改善を行い、留守番は特別なことではないと思わせるように慣らしていきます。

アニー先生
アニー先生

根気強い習慣づけが大切です。

まとめ

聞き慣れない言葉だったかもしれない「分離不安」、もしかしたらうちの子も・・と思ったら、獣医さんに相談してみてくださいね。
大切なわんちゃん、猫ちゃん、そして飼い主さんがもっと心穏やかに暮らせるよう、一緒に考えていきましょう。

アニー先生
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