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獣医師が教える、メス猫の生理事情とは?

2022年8月30日

著者桑原先生画像

くるみ動物病院
桑原 慶院長

春から夏になると近くの公園で、発情期の猫が激しく鳴いている声が聞こえてきます。

どうして冬は、そのような光景や声は見かけないのでしょうか?

このアニポス公式ブログでは現役獣医師が飼い主さんの悩みを解決する記事を執筆しています。

この記事では意外と知らない、メス猫の生理事情と発情期についてまとめます。

アニー先生
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メス猫の発情は光が関係している

メス猫は季節性発情動物と言われ、発情周期が日照時間に支配されており、日照時間が長くなると発情期に入ります。そのため、自然光で生活している外猫ちゃんは、冬の間は周期が途絶えますが、家猫ちゃんは日没後も室内の明るい場所で過ごしている時間が長いため、通常1年を通じて発情が見られます。

初回の発情は6~9ヶ月齢に起こることが一般的です。発情期は、擦りつけ行動や甲高い鳴き声が増加することが特徴です。家猫ちゃんの夜中の甲高い鳴き声は一緒に生活している飼い主様の睡眠を妨げることもしばしばです。メス犬と異なり、陰部の腫れや分泌物の増加などの身体的変化はほとんど認めないため、行動変化だけが発情期の手がかりとなります。

発情期は1週間前後で終わることが一般的で、光が十分であれば2~3週間毎に起こります。発情期間中は、食欲が落ちる猫ちゃんもいれば、鳴き声やスリスリ行動だけが増加し、元気食欲いっぱいの猫ちゃんもいます。発情期の持続期間や頻度、行動などは個体差が大きく、猫ちゃんによって異なります。

メス猫は交尾刺激により排卵すると考えられている

メス猫の発情周期のもう一つの特徴は、交尾刺激により排卵すると考えられている点です。自然排卵するメス犬と異なり、メス猫は膣の交尾の刺激により排卵が誘発されます。そのため、不妊手術をしていない、オス猫とメス猫が交尾をすると高確率で妊娠します。

不慮の妊娠を避けるには不妊手術が有効

発情行動を抑えるためには、不妊手術(卵巣子宮摘出術/卵巣摘出術)が有効です。不妊手術は通常6ヶ月齢を過ぎると実施が可能であり、発情行動を抑え、不慮の妊娠を避けることが出来ます。一方で、全身麻酔が必要であること、術後体重が増加しやすくなることなどの注意点も存在します。不妊手術をご検討の際は、かかりつけの動物病院へご相談ください。

まとめ

メス猫の発情期のまとめ
・日照時間が長くなると発情期に入る
・交尾すると排卵する

メス猫の発情期に関しては、日照時間が長くなると発情期に入る点、交尾すると排卵する点は猫の特徴です。発情期の過剰な鳴き声は、同居している飼い主様ご家族だけでなく、猫ちゃん自身にとってもストレスにつながると考えられます。

不妊手術の実施には注意点も存在しますが、発情行動を抑える、不慮の妊娠を防ぐなど大きなメリットも存在します。手術のメリットと注意点をご理解いただき、実施をご検討頂くのがよいのではないでしょうか。

不妊手術に関してのメリットデメリットに関しては別記事があるのでこちらもご参考に。

著者・桑原慶先生のプロフィール

福岡市中央区唐人町のくるみ動物病院院長・獣医循環器認定医。2019年4月獣医循環器認定医資格取得。

【所属医師会】福岡県獣医師会・福岡市獣医師会・日本獣医循環器学会・九州画像診断研究会

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