気性が荒かったり、攻撃的な猫に触ると爪で引っ掻かれて怪我をする恐れもありますよね。猫の爪を自分で切れない場合はいくらぐらいかかるのでしょうか。
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この記事では猫の爪切りに関して、猫専門の動物病院、猫の診療室モモの谷口 史奈先生に執筆頂きました。
動物病院やペットサロンでの猫の爪切りは、500~1,000円前後かかることが多いです。
もくじ
猫の爪は本能的な武器のひとつ
猫の武器はなんといっても「爪」ですね。
怒っている猫をイラストなどで描写すると、大抵は爪を立ててシャーっと言っているかと思います。
「猫ふんじゃった」の歌詞にも「悪い猫め~爪を切れ~」と出てくるくらいです。
「猫の爪」に関しては悩ましい飼い主さんも多い事でしょう。猫の爪とぎは本能なので、基本的に防止することはできず、うまく付き合っていく必要があります。

猫の爪とぎはこちらの記事もぜひ。
屋外で過ごす猫にとっては必要不可欠な武器である爪ですが、室内で人間と一緒に過ごすとなると、爪を伸ばしっぱなしにしていると様々な不都合が生じてしまい、爪を切る必要が出てきます。
猫の爪が長いと起こる3つの不具合
・家具や床を傷つけてしまう
・飼い主が怪我をすることがある
・爪がカーペットなどに引っかかって折れ、猫が怪我をする
猫の爪が長いと起こる不具合としては、まず想像がつきやすいのは、家具や床を傷つけてしまうことですね。爪とぎは猫の生理現象なので、やめさせることはできません。
また、スキンシップの際に飼い主が怪我をすることもありますし、伸びすぎた爪がカーペットなどに引っかかって折れてしまい、猫ちゃん本人が怪我をするケースもあります。
猫の爪切りはできれば月に1回程度
・爪切りの目安は月に一回を
・前肢の爪は5本(親指を忘れがち)後肢は4本を全て切ること
爪切りの頻度はできれば月に1回程度。猫ちゃんにとってストレスになるのは否めないので、行きやすいところに行くのが一番です。余談ですが、前肢の爪は5本、後肢は4本です。よく前肢の親指を忘れたり、後肢を切っていなかったりする子を見かけますが、1本残らず切るようにしましょう。もちろん、1日数本ずつなど少しずつでも構いません。
動物病院やペットサロンの猫の爪切りは500~1,000円前後
猫の爪切りの値段は500~1,000円程度
家で爪切りができない場合、動物病院やペットサロンに依頼することになります。
この場合、金額の目安は500~1000円程度かかることが多いです。その他、病院の場合は診察料などがかかることもあります。
長毛種は爪切りと一緒に毛玉の処理も
長毛種で毛玉ができやすい子などは一緒に毛玉の処理もしてもらえるところを探すのもひとつです。普段はサロンで切ってもらっている場合でも、健康診断やワクチンで病院に行くときには一緒に爪切りを依頼すれば、もちろん切ってもらえます。
猫の爪切りを依頼できる場所は犬より少なめ
トリミングサロンがワンちゃん専用で猫は対象外だったり、逆に動物病院にトリミング部門がなかったり予約が取りづらかったりと、猫の爪切りを定期的に行けるところを見つけるのはワンちゃんよりもやや難易度が上がります。また、非常に怒る猫の場合は受け入れが難しかったり、人手が必要なため予約可能時間が限られたりするケースもあります。近所の病院やサロンが実施しているサービス、予約状況などを個別に問い合わせてみてください。その際には愛猫の正確や年齢、あれば持病などを必ず伝えましょう。
まとめ
猫ちゃんが外出する機会をなるべく減らしてあげたいと思いますので、健康診断やワクチンに合わせて爪切りスケジュールを立ててあげられると良いですね。

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著者・谷口 史奈先生のプロフィール
動物病院3年、猫専門病院2年半勤務し、2016年8月に東京都品川区東中延に猫専門病院「猫の診療室モモ」を開院・同院長を勤める。猫の飼い主向けの講演・セミナー活動や、猫に特化した雑誌・サイトやメディアの監修や、コラムの執筆など、精力的に活動中。