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犬のレプトスピラ症はどんな病気?感染経路や治療法は?

2022年5月17日

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アニー先生

ペットの飼い主さんはレプトスピラ症という病気を耳したことがあるでしょうか?

どんな病気なのか、感染経路や命に関わるのか、気になりますよね。

このアニポス公式ブログでは現役獣医師が飼い主さんの悩みを解決する記事を執筆しています。


この記事では、人獣共通感染症のひとつでもある、レプトスピラ症について理解が深められます。

愛犬に異常が生じたときに適切なタイミングで動物病院を受診できるよう、レプトスピラ症に見られる症状や条件を知っておきましょう。

アニー先生
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レプトスピラ症とは?

犬のレプトスピラ症は、レプトスピラと呼ばれる細菌(pathogenic Leptospira species)が感染することで症状が発現する感染性疾患です。

さらに、犬だけでなく人も感染する人獣共通感染症に分類され、日本では届出伝染病となっています。

過去の報告では、ほとんどの症例が9月~11月の秋季に発生しており、人では秋やみとも呼ばれるが、それ以外の季節で発生しないわけではないので注意が必要な病気です。

原因となるレプトスピラとは?

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画像引用元:NIID 国立感染症研究所HP「イヌのレプトスピラ感染」より

レプトスピラ(Leptospirosis)はスピロヘータ目レプトスピラ科に属するグラム陰性細菌で、らせん状の形態を有しています。

病原性を示すレプトスピラの血清型は250以上あり、抗原性の似た血清群でも24以上が存在します。

血清群による病原性の違いを調べる研究も進んではいますが、完全には明らかになっていません。

レプトスピラはどうやって感染するの?

レプトスピラを保菌しているのはネズミなどの齧歯類を代表とする野生哺乳動物です。レプトスピラはそれらの動物の腎臓に保菌され、尿とともに排出されます。

犬や人は、レプトスピラを含む尿により汚染された土壌や水(池やみずたまり、下水)から、経口・経皮的に感染します。

また、感染動物の尿からも菌が排出されるため、一緒に生活している犬から人への感染経路もありえます。

感染した犬でみられる症状は?

明らかな症状が発現しない不顕性感染であることも多いですが、甚急性感染ではショック状態となり治療が遅れると死亡する恐れもある疾患です。

感染した犬は、肝不全と腎不全を呈し、発熱、元気・食欲消失、黄疸、多尿、無尿などが認められます。

また、播種性血管内凝固を併発する場合には、出血傾向や全身への炎症の波及によるSIRSが発生することもあります。

治療はどうすれば良いの?

上記の症状が認められ、1週間から2週間前に雨による水たまり(台風時など)や汚染されている土に触れた可能性がある場合はすぐに動物病院を受診しましょう。血液検査などの各種一般検査に加え、遺伝子検査や抗体検査によりレプトスピラ症と診断された場合は、それに準じた治療を行います。治療の中心は、輸液と抗菌薬治療です。

まとめ

レプトスピラ症の発生は全国的に多いわけではありませんが、野生動物が訪れる場所や雨や台風後に水たまり等を歩く場合には感染リスクがあるため注意が必要です。

ワクチン接種も推奨されており、一部の血清型に対しては効果的です。一方で、異なる血清型への予防効果は有効でないこともあるため、「ワクチンを接種しているから絶対大丈夫」ということはないので犬の飼い主さんは気をつけてください。

また、治療が成功しても、数ヶ月から数年間にわたり、間欠的に排菌する可能性もあるため、排泄物の取り扱いには十分注意しましょう。

参考:NIID 国立感染症研究所HP「イヌのレプトスピラ感染」

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