知らない人が来るたびに、犬がいつまでも吠え続けてしまう …
いわゆる”無駄吠え”で悩んでる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
この記事では獣医師が無駄吠えで悩んでいる飼い主さんに向けて、無駄吠えのトレーニング方法や原因、注意点などを記事にまとめました。無駄吠えの矯正のきっかけにしていただければ幸いです。
多くの犬の無駄吠えはトレーニングで直すことができます。
もくじ
そもそも犬の無駄吠えとは?
無駄吠えは、飼い主さんにとって「吠えてほしくない」状況で犬が吠えるのが、無駄吠えになります。
どの状況で吠えると無駄吠えか、という定義はありません。(例えば、番犬として飼われている犬なら、知らない人が来たときに吠えたほうがいいので、無駄吠えになりません)犬は吠えていいのか悪いのかわかっていないだけなので、飼い主さんが教えてあげましょう。
ちなみに、小型犬のほうがインターホンなどの音に敏感なので、吠えやすいということは覚えておいてください。それでも、飼い主さんがちゃんと教えてあげれば、吠える回数も減ってきます。
犬の無駄吠えはトレーニングで直すことができます
飼い主としては吠えてほしくない時にペットに吠えられると、ちょっと戸惑いますよね。
でも、犬はいつ吠えていいのか・吠えないほうがいいのか、がわかっていないのです。
なので、飼い主が「吠えてほしくない時」を教えてあげましょう。教え方は2通り。「しかる」か「ほめる」です。どちらを選ぶかは、飼い主さんのやりやすいほうで構いません。みなさん、ほめるほうが気持ち的に楽だと思うので、ほめて無駄吠えをやめさせるアイデアを、アニポスは提案します。
ほめて無駄吠えをやめさせる方法
実は「意図的にほめてあげられる場面」というのはなかなかないもの。
そこで、犬の無駄吠えをする場面を、意図的に作ってしまいましょう。
もし、飼い主さんのお友達が来たときに無駄吠えしてしまうなら、そのお友達の協力を得て、インターホンを鳴らしてもらったり、中に入ってきてもらったりします。
大事なのは「知らない人が来るまで、犬は飼い主さんと遊んだりして、十分にリラックスして気が紛れている状況を作ること」。その状態で、インターホンが鳴っても吠えなかったら「ほめる」「フードをあげる」。その状況を何度か作って慣れさせてあげましょう。
分離不安や認知症で吠えている場合も
無駄吠えをやめさせることについて話してきましたが、吠えていること自体が無駄ではなく精神的な病気の可能性もあります。
代表的な病気としては「分離不安」「認知症」などが挙げられます。あまりにも吠えて心配であれば、一度動物病院に連れて行って、診断を受けたほうがよいかもしれません。
知ってた?犬の認知症
犬の認知症は、そもそも犬の認知自体を確認できないので難しいのですが、以下の症状がある場合は、動物病院で診てもらいましょう。
・よく鳴くようになる
・食欲旺盛になる
・旋回運動をする(部屋の壁伝いに歩く、または一か所をぐるぐる回る)
詳しいチェックリストもありますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
犬の認知症はまだ解明されていないことが多く、原因は判明していません。日本犬に多いと言われています。
日ごろから愛犬を観察し、行動におかしなところがないか、気づけるようにしてあげてくださいね。

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