blog_main_dogs_shampoo

犬のシャンプーの適切な頻度は?よく洗った方がいい場所は?シャンプーのコツ

2022年10月19日

blog_annie_ico_96x96


アニー先生

愛犬との日々の暮らしは幸せや、時には驚きをもたらせてくれます。

しかし、暮らしの中で定期的にしてあげるべきとされているのが犬へのシャンプー

どうするのが最適なのか、悩んでしまいがちですよね。

このアニポス公式ブログでは現役獣医師が飼い主さんの悩みを解決する記事を執筆しています。

この記事では獣医師目線で犬のシャンプーのコツを簡単にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

ライフスタイル別!犬のシャンプーの頻度とは?

犬種や生活スタイルによってシャンプーの頻度は一概には言えませんが、犬は人のように毎日シャンプーする必要はなく、その犬のライフスタイルで異なります。ライフスタイル別に簡単に説明します。

室内犬のシャンプーの頻度は?

室内犬は3週間〜月1回程度でOK

皮膚のコンディションに問題ない完全室内犬にシャンプーする場合は、3週間〜月1回程度で十分な場合もあります。

海山川などで駆け回る活発な犬のシャンプーの頻度は?

海山川などで駆け回る活発な犬はその都度シャンプーを

一方、海や川で水遊びをしたり、山中で駆け回るような活発な犬ではその都度頻繁にシャンプーする必要がある場合もあります。汚れ具合などで判断しましょう。

皮膚疾患を抱えいる犬のシャンプーの頻度は?

皮膚疾患を抱えいる犬は2~3週間から1ヶ月に1回を目安に

皮膚疾患を抱えいる犬でも動物病院でこまめなシャンプーを指示されることもあります。目安として2~3週間から1ヶ月に1回のシャンプーでいいでしょう。シャンプーのしすぎは逆に皮膚トラブルの原因になってしまいます。

自宅でシャンプーの2つのメリット

・清潔を保てる
・皮膚炎の治療がしやすくなる

自宅でシャンプーできるようにしておくと、清潔を保てるのはもちろん、皮膚炎になってしまった時の治療もしやすくなります。小さい頃からシャンプーに慣らしておくことをオススメします。

犬の毛のお手入れはブラッシングも効果的

ブラッシングには抜け毛を取り除いたり、毛玉予防だけでなく、血行が良くなり皮膚の新陳代謝が高まる効果もあります。ブラッシングはスキンシップにもなりますし、毎日行いましょう。

シャンプーと一緒に肛門線もお手入れを

犬の肛門の両脇に肛門嚢と呼ばれる分泌腺があります。溜まりすぎると炎症を起こすこともあるため、定期的に肛門嚢の内容物を出してあげる必要があります。分泌物は臭い匂いがするため、シャンプー前に絞り、シャンプー中にはお尻周りをしっかりシャンプーしてあげる必要があります。

犬のシャンプーのやり方

シャンプー前に注意すべき2つのこと

・お風呂場は滑りやすいので滑り止めマットがあると良い
・シャワーはぬるめの約36度で

お風呂場のタイルは滑ってしまうことがあります。高齢の子は特に、滑り止めマットなど活用して怪我に気をつけましょう。シャワーのお湯はぬるめの約36度くらいにします。まず全身の毛をしっかり濡らします。

犬のシャンプーのやり方|シャンプー編

・弱めの水圧で背中側からゆっくり濡らす
・足先や顔は嫌がりやすいので慎重に
・指の腹を使い優しくマッサージするように洗う
・短頭種は顔のシワの間も忘れずに
・毛自体も大事だが地肌をシャンプーする

シャワーで濡らす場合には嫌がらないように、背中から弱めの水圧でゆっくり濡らしていきましょう。水に慣れていない子はタオルやスポンジを使ってゆっくり濡らしていきます。足から順に頭まで濡らします。顔が濡れることを嫌がる子が多いので、顔は最後にシャンプーして最初に流し、顔にシャンプーが付いている時間を短時間にするようにしましょう。

足先や顔まわりはしっかりシャンプーしたい場所だと思いますが、犬がシャンプーされるのを嫌がりやすい場所でもあります。指の腹を使って優しくマッサージするように洗ってあげましょう。耳や眼にはシャンプーが入らないように慎重にシャンプーしていきます。脇や股、パッドの間など汚れが溜まりやすい場所もよくシャンプーします。特にフレンチブルドックやパグなど顔にシワがある短頭種は顔のシワの間も忘れずにシャンプーするようにしましょう。

その他、汚れが気になる場所をしっかりシャンプーしていきます。毛自体を洗うことも大事ですが、地肌をシャンプーするようにするといいでしょう。

犬のシャンプーのやり方|すすぎ編

犬のシャンプーのすすぎの3つの注意点
・汚れが溜まりやすい場所はすすぎにくい場所でもある
・シャンプーが残ると皮膚炎の原因になるので念入りに
・必要に応じてリンスも

次にすすぎです。汚れが溜まりやすい場所はすすぎにくい場所でもあります。すすぎが足りず、シャンプーが残ったままになると皮膚炎の原因にもなります。シャンプーも大事ですが、それ以上にすすぎが肝心です。時間をかけてシャンプーをキレイに洗い流しましょう。

すすぎの後は必要に応じてリンス剤を使用します。薄めたリンス剤を体の全体に馴染ませるようにします。保湿効果と毛の表面の状態を整える効果があります。

犬のシャンプーのやり方|ドライヤー編

犬のドライヤーをする時の2つの注意点
・温風は犬には熱いので低温の風で乾かす
・ドライヤーの音を嫌がる子もいるのでなるべく静かな音で乾かす

シャンプー後はしっかり乾かします。人のドライヤーの温風は犬にとっては熱すぎるので、低温の風で乾かします。ドライヤーの音を嫌がる子も多いため音が小さいタイプを選ぶといいでしょう。スタンドタイプのドライヤーは両手が使えて便利です。

まとめ

愛犬へのシャンプーは健康維持はもちろん、大切なコミュニケーションの時間でもあります。

嫌がられないように慎重に丁寧に洗ってあげてください。

お利口にシャンプーできたらよく褒めてあげてくださいね。

アニー先生
アニー先生

アニポス公式ブログは犬や猫などペットの飼い主さんの悩みを解決できる記事が充実してます。ブックマーク・お気に入りに追加して愛犬・愛猫との暮らしにお役立てください。

ペット全般へのシャンプーについてはこちらもぜひ↓

Tag

おしゃれ
おれ耳
お手入れ
くしゃみ
しこり
しっぽ
しつけ
におい
ぶどう
まとめ
アウトドア
アトピー
アトピー性皮膚炎
アナフィラキシーショック
アニマルセラピー
アメリカンショートヘア
アレルギー
アンケート
インタビュー
インフルエンザ
カビ
キシリトール
キャットフード
グルーミング
コロナウイルス
ゴールデンウィーク
サルモネラ症
シャンプー
スコティッシュフォールド
ステロイド
ストレス
ズーノーシス
ダニ
チョコレート
トイプードル
トイレ
トリミング
トレーニング
ドッグフード
ドライヤー
ノミ
ハチ
バッグ
バルトネラ症
フィラリア
ブドウ膜炎
ブラッシング
ヘルニア
ペット
ペットサロン
ペットフード
マーキング
メンタル
リラックス
レプトスピラ感染症
ワクチン
炎症
熱中症
爪とぎ
爪切り
狂犬病
狼爪
獣医師
玉ねぎ
生理
生殖器疾患
田積先生の記事
甲状腺機能低下症
病気
痙攣
皮膚病
目やに
真菌性皮膚炎
睡眠
短頭種
移行上皮癌
突発性膀胱炎
精巣手術
糖尿病
細菌性膀胱炎
結石
緑内障
避妊
肛門腺
肛門腺炎
肛門周囲腺腫
肝炎
肥大型心筋症
肺水腫
胆嚢粘液嚢腫
腎臓病
腫れ
腫瘍
膀胱
膀胱炎
膀胱腫瘍
膝蓋骨脱臼
膣炎
花粉
花粉症
薬浴
露出性角膜炎
靴下
血尿
血液検査
血便
行動
食べ物
食欲不振
食欲低下
食中毒
飲み薬
首輪
角膜障害
認知症
誤食
誤飲
骨軟骨異形成症
骨折
骨付き鶏肉
谷口先生の記事
貧血
鳥海先生の記事
鳴き声
車酔い
鼻水
SFTS
健康
健康診断
僧帽弁閉鎖不全症
分離不安
前立腺肥大症
副腎皮質機能亢進症
副作用
動物病院
動物団体
卵巣腫瘍
去勢手術
口臭
口内炎
吠える
呼吸
呼吸困難
和田先生の記事
喧嘩
嘔吐
噛む
回虫
回虫症
外耳炎
多頭飼い
多飲
多尿
大川先生の記事
失神
子犬
子猫
子宮蓄膿症
定期健診
寄生虫
寄付
小型犬
尿
尿石症
尿路疾患
尿路感染症
尿検査
屋外
山田先生の記事
心臓
心臓病
心不全
怪我
愛玩動物看護士
感染症
投薬治療
抗生剤
拘束型心筋症
拡張型心筋症
排尿障害
救急
散歩
栄養
桑原先生の記事
検査
歯磨き
歯周病
毛玉
気管虚脱
治療
注射
消化器疾患
涙やけ
涙目
下痢
下部尿路疾患
不整脈
中毒
乳腺腫瘍
予防
予防薬
予防接種
人獣共通感染症
人気
仕事
体重
体重減少
体臭
体調管理
体温
便
保護猫
to-top